ようこそ!~うんちくコラム~
東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集
84歳の認知症のおばあさんをその娘さんが連れてきました。
話を聞くとおばあさんの一番の仲良しだったお友達が他界してからおばあさんの様子がおかしくなり始めたという。
一日中ほとんど眠らないらしい。夜間は徘徊して眠らないし、非常に攻撃的ですごい形相で叩いてくるそうだ。
娘さんが面倒を見ているのだがほとほと疲れ果てて「何とかならないでしょうか」ということなのだ。
「何とかなるものなのかな?」と思いつつ脈を診ようとするとその手を振りほどくや、平手打ちで攻撃してきた。何とかかわしたが驚いた。すごい顔で睨みつけている。
気を取り直して何とか脈状をみる。
みごとな「細・緊・数」。ギンギンに交感神経超過緊張。
眠らないはずだ。というより眠れないだろう。
アドレナリン出っ放しでキレやすく攻撃的になるだろう。
おばあさん自身も辛かったに違いない。
どうにもならないからますますイライラしただろう。
「夜間徘徊など認知症だからしょうがない。」と思ってしまいがちだが脈状をみることで今のおばあさんの状態をみることができる。
少しおばあさんの心の中も見ることができたような気がした。
そこで副腎処置をする。
おとなしく施術させてくれるか心配だったが「復溜」に刺鍼したらおとなしくなった。
留鍼30分。脈状はやや緩んできた。
おばあさんは寝息を立てている。抜鍼すると目を覚ましたが穏やかな表情である。
治療前とは別人のようにおとなしい。
笑顔も出てきてバイバイと手を振って帰っていった。
その後隔日に治療を続けていくうちに夜間はトイレ以外は寝ているようになった。
攻撃性もなくなり、よくお話をするようになってきた。
おばあさんが言うには私が亡くなったご主人に似ているという。
娘さんに聞くと全然似てないらしい。(笑) **************************
023 東海支部 大野倫史 平成19年 9月
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