本文へジャンプ

ようこそ!~うんちくコラム~


東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集

自律神経、内分泌系の処置として副腎処置
自律神経、内分泌系の処置として「S(F).U.尺」の副腎処置は様々な症状に対して広く活用されております。
 
「照海」、「復留」などの足の腎経の経穴が副腎皮質ホルモンを、また「ユ府」が副甲状腺ホルモンを調節して自律神経及び内分泌バランスを整えてホメオスターシスを高めると考えられており、全身的症状に有効であるからです。
 
「鍼灸臨床わが三十年の軌跡」では長野潔先生は特に血中のカルシウム濃度に注目し考察として『「築賓」「兪府」の留鍼は血清カルシウムを上昇させ、活性型ビタミンDの合成促進をさせ、なお腸管カルシウム吸収を促進させるのではあるまいか』と記しています。
 
副甲状腺ホルモン:パラソルモンといえば血漿中のカルシウム濃度を骨と腎に作用して高める働きがあり、骨からカルシウムを血中に遊離、放出させたり、腎のカルシウムの再吸収を高めたり、上記の通り腎のビタミンDを活性化させ腸からのカルシウム吸収を高めます。
 
そしてパラソルモンと拮抗的に血漿中のカルシウム濃度を低下させるのが甲状腺からのカルシトニンで、骨からのカルシウム遊離を抑制し、骨の形成を促進します。
 
このことから「兪府」は副甲状腺だけではなくパラソルモンとカルシトニンの調節をしていると考えたほうが自然だと思います。
 
血中カルシウムが影響する血液の凝固、心拍動、神経・筋肉の興奮性、細胞膜の透過性、乳汁の産生、腎・肝・消化器等のカルシウム沈着、結石、関節痛などへの作用、そして特に骨粗しょう症や骨の過形成症など骨の形成、脱灰への作用は大きいと考えられます。
 
また、「兪府」のほぼ裏側に当たる背部の「大杼」にも同様の作用があるとすれば古来より「骨会」とされていた意味合いが理解できます。
 
前出の書籍の163ページに「復留」と「大杼」のセットの処置が記されているのもおそらく同様の作用、意味合いを臨床上見出されていたからではないかと思います。
 
***************************
017東海支部 大野 平成18年 5月


 Copyright (C) 2003  Naganoshiki Rinsyou Kenkuyukai all rights reserved