ようこそ!~うんちくコラム~
東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集
長野式治療では処置法運用の根拠として脈診とりわけ脈状診を重視しています。
脈状は精神・身体を含めて全人格的に生々流転する生命のまさに今の状態を表すものであり、術前、術後はもちろん、施術中の処置ひとつひとつによってもその姿を変化させ、我々に多大な生命情報を与えてくれています。
刻々と変化する脈状によって気血の盛衰、病状の順逆、病位の推定、病気の軽重、予後の推定にとどまらず、処置の有効性、刺鍼・施灸の刺激量についても汲み取ることができます。
有効な施術が行われた際、術後の脈状は何らかの変化(好転)が伴い、自、他覚ともに症状の軽減、消失がみられるでしょう。
ところが術後に脈状の変化が見られない場合、長野潔先生は次のように挙げています。
①治療の効果が得られなかった。
②食生活のリズムと内容にアンバランスがあるのではないか。
③服薬による副作用はないか。
④腫脹、腫瘍、血栓等の器質的疾患はないか。
①については各自にてご努力いただきたいのですが、②③④のうち③は服薬によって脈状そのものが現症との間に矛盾を表す場合が多いので把握した上で考慮して施術にのぞんでいきます。④の疑いがある場合は病院での診査が必要でしょう。
②については症状の発症背景としても重要な情報であり、また速やかな症状改善、再発予防、健康管理のためにもその指導は必要不可欠であると考えます。
この件につきましては以前よりこのコラムでもいろいろとご紹介させていただいている通りですが、なにせ最近ではこの手の情報が溢れかえっており、情報がありすぎてむしろ混乱を招いているとも思えます。(テレビ等、よく次々とネタが出てくるものだと感心させられます)
とかく、あれを食べたらいい、これを食べたらいいというのではなく、食事の全体像を通して考えていくべきでしょう。
新谷弘実氏の著書が話題になっておりますが一読いただき、ご参考にしていただいてはいかがでしょう。
(私は「胃腸は語る」を読みましたが、このたび長野先生より「病気にならない生き方」をご紹介いただきました。)
新谷弘実氏は1969年に大腸内視鏡を使い、開腹せず大腸ポリープの切除(ポリペクトミー)に世界で初めて成功した方です。
新谷氏によれば手相や人相のように胃や腸にも胃相、腸相があるといいます。
食の様子でその胃相、腸相が変わってくると言うんです。かつての日本人の胃相、腸相はきれいでアメリカ人のそれは悪かったそうですが、今では日本人の胃相、腸相もずいぶん悪くなっているようです。
それは現代の日本人の食の有り様を反映していると言えます。昔の日本人の食生活は未精製の穀物、野菜、豆類、海藻類、魚介類が中心でしたが、肉類、牛乳、乳製品などの動物性食品を多く食べるようになったからです。
本来の日本人の食生活をもう一度見直し、よい胃相、腸相をつくる食生活を指導していきたいものです。
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014東海支部 大野 平成17年 11月
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