ようこそ!~うんちく聞きかじりコラム~
東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集
「前浮後沈」で内臓下垂をあらわす患者さんからの質問で
「普段、下垂しないようにするには何に気をつけたらいいでしょうか。逆立ちしたらなおりますか?」というのをよく聞かれます。
そういうときは「では今日は逆立ちしたまま帰ってください。」とアドバイス(?)しています。(もちろん冗談です)
かつて人間が四本足で歩いていた頃はちょうど脊椎に内臓がぶら下がるように位置していましたが直立二足歩行をするようになってから構造上、下垂しやすくなってしまいました。
そのため腹部の筋肉や靭帯などで腹圧を高めて内臓の位置を安定させているわけで、長野先生がいつも言われるように内蔵下垂は腹圧の低下が原因であると捉えています。
脈状も寸口(上焦)、関上(中焦)は浮いていて力があるのに下焦の力をあらわす尺中の脈が弱く沈んでいる状態「前浮後沈」「尺落」がすなわち腹部(特に下腹部)の力の低下、腹圧の低下をあらわしております。
そして腹圧の低下は腹部の筋力低下やアンバランス、場合によっては筋肉、結合組織の興奮性に影響を与える血中カルシウム濃度との関連も考えられますので甲状腺、副甲状腺等の内分泌バランスについても処置が必要となってくるかもしれません。
よって先ほどの質問のように逆立ちをすることではなく腹部の筋力低下等を改善して腹圧を高めることを重視してゆくべきでしょう。
では腹圧を高めるために我々が行う処置以外で患者さん自身ができること、気をつけることは何でしょうか。
よく言われるのは腹筋を鍛えることです。腹圧低下による腰痛のときなどによく指導されていると思います。
あと私は腹式呼吸をおすすめしています。
横隔膜を使って大きく呼吸することにより腹腔内に陰圧がかかるような状態をつくりだし、内臓全体を引き上げながらマッサージする効果が期待できると考えております。
これにより腹腔内の筋肉、靭帯などを活性化できるのではないかと考えます。
同時に腹腔内の血流がよくなることによって腹部オ血や肝門脈内鬱血などの予防効果もある程度期待できるのではないでしょうか。
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東012海支部 大野 平成17年 7月
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