ようこそ!~うんちくコラム~
東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集
今回は便秘についてです。
今、便秘に悩んでいる患者さんって多いですね。
2~3日どころか1週間出てないなんて人も。それ以上の人もいるのかもしれません。
中にはもう何年も便秘薬で出している人もいるようです。
ところがこの便秘薬の長期にわたる常用は大腸メラノーシス(大腸黒皮症)を引き起こし、腸粘膜が色素沈着を起こして黒く変性してしまうそうです。
そうなるとできれば薬を使わずすっきりしたいですね。
まずはやはり食生活。腸の状態をよくするためにヨーグルトを食べてる人も多いでしょう。しかしヨーグルトの乳酸菌のほとんどは腸へ届く前に胃酸にやられてしまうのです。
最近は胃酸に強く生きたまま腸に届くタイプの乳酸菌も販売されているのでよく選んだ方がいいでしょう。
ただし、外から補給した乳酸菌は腸内に留まらず、便とともに排泄されてしまうので毎日補給しなくてはいけません。
私はむしろ食物繊維など、もともと我々の腸内に常在する善玉菌の餌となるものをしっかり摂ってそれを増やしていくほうがいいかなと思います。ちなみに肉食は悪玉菌を増やすそうです。
また高齢者や女性に多いのが、運動不足や加齢、ダイエットの繰り返しなどで筋力や腹圧が低下して内臓下垂になったり、腸の蠕動が弱くなって起こる弛緩性便秘です。
これはまず適切な運動で腹筋などの筋力を高めていくことが重要でしょう。
この場合、脈は「尺落」を打っていることが多いと思われます。処置として「下垂処置」が有効でしょう。
同時に「胃の気の脈」が弱かったり、脛骨外縁がつまっているときは「胃経3点処置」で消化器の働きを高めると良いのではないでしょうか。
逆に腸が緊張したり痙攣したりしている場合、または便秘と下痢を繰り返すような場合(過敏性大腸炎)があります。これは過労や強いストレス、不規則な生活習慣などが原因となり、自律神経の失調をきたしていると考えられます。
このときの脈状は「細・緊・数」、「緊・数」などが多く見られ、処置も自律神経調整処置が重要と思われます。
たかが便秘ではありますが、それを引き起こす身体的背景は全身症状に影響を与えかねないものです。
一説に腸管の免疫機能は全身の免疫機能の60数%を担っているとも言われております。
便秘を解消し、腸粘膜を良い状態にしていきたいものです。
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004東海支部 大野倫史 平成16年 7月
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