本文へジャンプ

ようこそ!~うんちくコラム~


東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集

免疫革命
 
 先月の「医道の日本」誌(2004・5月号)の長野康司先生の長野式治療法臨床録(10)の中でも紹介されておりました新潟大学大学院医学部教授の安保徹氏の「免疫革命」(講談社インターナショナル)をはじめとする数々の著書はお読みになられた先生方も多いのではないでしょうか。
 
そのなかに出てくるのが「白血球の自律神経支配の法則」です。
 
これは自律神経のうち交感神経優位になると顆粒球が、副交感神経が優位になるとリンパ球が増加するというのです。
 
そこでストレスなどで交感神経が過剰に興奮しすぎると顆粒球が増加し、組織破壊の病気を引き起こし、逆に副交感神経の過剰優位によってリンパ球が増加しすぎることによってアレルギーを引き起こすようです。
 
なるほどアレルギーは副交感神経優位で起きるのか・・・ん?ちょっと待った。私のところのアレルギー、アトピーの患者のなかには脈状「緊数」や「細緊数」の患者が何人かいるんです。
 
これらの脈状は交感神経過緊張を表しているはずで、自律神経調整処置で「緊」「数」をゆるめることでそれなりの効果は出しているのだけど。
 
ところがそんな疑問も氷解しました。
「アトピー治療革命」(藤澤重樹著:永岡書店)に収録されている安保先生と藤澤先生の対談のなかで、純粋なアトピー性皮膚炎の患者さんの場合は、一般的にリンパ球が多いが、ステロイドの長期使用などで症状をこじらせた方はほとんどの場合、顆粒球が70%以上を占めている。
過保護に育ったりしてリンパ球過剰のひとはストレスを受けた時、一気に顆粒球パターンに入ってしまうことがあると話されております。
 
ただやみくもにアレルギーだから副交感神経優位だと決めてかからず、脈状を確かめて処置する事がやはり大事ですね。
 
***************************
003東海支部 大野倫史 平成16年 6月

 Copyright (C) 2003  Naganoshiki Rinsyou Kenkuyukai all rights reserved