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ようこそ!~うんちくコラム~


東海支部大野先生の長野式を織りまぜたうんちく集

序 章
 
 慢性の症状で苦しんでいる患者さんのなかに低体温の方って多くないですか?平熱で35℃なんて人です。脈状でいうなら「細」「遅」や「血虚」もしくは「弱短」などでしょうか。
 
 医師の石原結實氏によりますと、体温が1℃下がることによって免疫力は37%低下し、代謝も12%落ちるそうです。 ちなみにガン細胞は35℃でもっとも増殖し、反対に39.5℃で死滅するそうです。
 

  そういえば体温が低くなると体内の酵素の活性度が低くなり、代謝や消化力が低下するという話を聞いたことがあります。
 やはり「冷え」に対して補い、留鍼などをして脈状に力がでてくるようにすることが大事なんですね。特に「冷え」をあらわす「細」「血虚」には三陰交ー内関、次りょうの灸頭鍼が有効です。
 

 最近、うつ症や心身症など精神症状を訴える患者さんが増えてきたという話をよく聞きます。私もうつ症や過食症、パニック障害などの患者を治療した経験があります。
 
 長野式のうつ症の特定配穴は「S.U.尺」の留鍼、外ネーブル処置足指間穴、足指裏横紋中央、C7,T1.T2の横V字などです。もちろん個々の所見に応じた処置をするのは当然ですが。
 
 また精神疾患に対して岩手大学名誉教授 大沢博氏は著書や雑誌記事等でカナダのエイブラハム・ホッファー博士や米国のライナス・ポーリング博士を紹介し、栄養療法の有効性を説いております。
 
それはビタミン、ミネラルの投与、砂糖の制限などの食事療法ですが特にナイアシン(ビタミンB3)の投与をあげております。
  
 長野式処置に加え、生活指導の一環として食事指導をしてみてはいかがでしょうか。ちなみにナイアシンを多く含む食品は玄米、魚介類(カツオ、かつお節、タラコ、マグロ等)、酵母、豆類などです。
 
上記の食事療法にある砂糖の制限について
 
 砂糖とりわけ精製した白砂糖は吸収分解され血糖となるのが早く、大量に摂取すると急激に血糖値が上がります。
 
たとえば缶ジュース(350ml)中には3グラム入りのシュガースティック13本分相当の砂糖が入っていると聞いたことがあります。
 
これを喉が渇いたときに大量に飲むと急激に血糖値が上昇し、さらに喉が渇きます。そしてまた飲み続けると口渇、多飲、多尿といった糖尿病の典型的な症状がでてきます。さらにすすむと意識障害、昏睡にまでいく恐れもあります。これはペットボトル症候群とよばれるそうです。
 
 そこまで大量に砂糖を摂取しなかった場合でも、急に血糖値が上がることによってそれを下げるために大量のインスリンが分泌されます。すると今度は逆に血糖値を下げすぎるおそれがでてきます。そして低血糖になるとブドウ糖しかエネルギーとしない脳細胞の機能が低下し、精神的に不安定な状態になってしまいます。
 
 砂糖を含む甘いものの常食は以上のプロセスによって慢性的な低血糖の状態(低血糖症)を生みだし、不安定な精神症状を引き起こしていくわけです。一説にはADHD(注意欠陥多動障害)との関連もあるようです。
 
 また、低い血糖値を上げようとしてアドレナリンが出てくると攻撃的になり、狂暴化「キレる」状態になりやすくなるそうです。
 
 このように考えていきますと砂糖の過剰摂取を注意することの重要性があることと同時に我々の治療のなかで血糖値調整処置の運用の場がもっと広がる可能性があるように思われます。
 
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  001 東海支部 大野倫史 4月


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